ORTHODONTICS
小さい頃に上記のような症状が出ている場合、大人になるにつれて改善されるということはほとんどなく、歯並びが悪いまま、大人になってしまいます。例えば、下のあごが前に出ている下顎前突では、乳歯から永久歯に生え変わる時に改善するのは10%程度と言われています。
意外に知られていませんが、歯並びが悪いことによるデメリットは「見た目」に対するコンプレックスや精神的なストレス以外にも数多くあります。
例をあげると、、
など、様々な障害が出てきます。
「じゃぁ、大人の歯(永久歯)が生え揃ってから・・・」
と思った方もいるかもしれませんが、生え揃う前からもアプローチが可能ですし、実は、生え揃う前(6~10歳程度)から矯正治療を行う方が身体的にも、費用的にも負担が少なく済む可能性があります。
当院では、マウスピースによる矯正装置と口腔筋機能療法(MFT)という訓練を組み合わせた小児矯正を行っています。この小児矯正のメリット・デメリットについて下記に記載します。
歯並びが悪くなる原因の一つとして、あごが小さく永久歯が生えるスペースが足りない場合があります。当院の小児矯正では、顎を広げるための装置を装着(起きている時間に1時間と寝ている間の装着のみ)や口の周りの筋肉の成長を促すようなトレーニングを行い、永久歯が生え揃うスペースを作ります。そうすることで、スペース不足による抜歯の可能性を減らすことができます。
また、大人になってから矯正を行う場合でも、小児矯正を行っている場合なら、本来なら抜歯が必要なケースでも抜歯せずに矯正ができる場合もあります。
上記でお伝えしたとおり、顎の発達が上手く行かず、かみ合わせがズレたり、それに伴い顎の発達にも偏りなどが生じてしまいます。そうなると、顔のバランスまで崩れてきてしまいます。小児矯正を行うことで、かみ合わせの改善、それに伴い、顎がバランスよく成長し、顔のバランスが整えられます。
Ⅰ期治療(6~10歳)から矯正治療(いわゆる、小児矯正)をスタートできれば、Ⅱ期治療(永久歯列の矯正治療)が不要になる可能性も高まります。また、もしⅠ期治療だけでなく、Ⅱ期治療が必要だったとしても、Ⅱ期治療を開始する前に顎のスペースを確保できたり、歯並びが悪くなる原因(習癖)を改善出来ていたりすると、Ⅱ期治療からスタートする矯正治療に比べて治療期間を短縮できる可能性が高まります。
指しゃぶり、舌の位置、口呼吸、咀嚼・嚥下などの癖(くせ)は顎の発育・歯並びに大きく影響します。専用の装置やトレーニングにより、正しい習慣を身につけ、正常な顎の発育を促します。
歯並びを悪くさせてしまう原因が除去できており、理想的な舌の動かし方などが習得できていれば歯を並べた後の元に戻る量は少ないとされています。また、矯正治療後の噛み合わせに、周りの筋肉や神経がなじんでくれるのも、年齢が若い方が適応能力が高いとされています。
顎の成長が関わってくる治療になるので、顎の成長が止まる高校生くらいまで観察が必要な場合があります。全てのケースではありませんが、継続的な治療が必要な症例においては矯正期間が長くなる場合があります。
マウスピースの装着時間であったり、ご自宅でのトレーニングをしっかりと行って頂けないと効果が出ない治療になります。そのため、小児矯正はお子さん自身だけでなく、親御さんやご家族の協力が不可欠の治療になります。
予約の際は、「小児矯正希望」とお伝えください。
矯正に関する疑問・不安があれば、お気軽にご相談ください。
レントゲン、口腔内写真、顔貌写真等の検査を行います。
精密検査の結果を踏まえて、当院の小児矯正が適切か判断します。
また、その際に当院の矯正治療についても説明するので、その上で矯正治療を行うかご判断ください。
お子様の未来のために、一緒に頑張りましょう!
歯並びの改善、習癖改善の進捗確認、トレーニング等を行います。
精密検査 | 1万円(税込み) |
---|---|
小児矯正 | 10万円(税込み) |
調整費 | 3,500円/回(税込み) |
お子さんが小さなうちは歯並びで困ることはないと思います。ですが、大人になった時、整ったキレイな歯並びであるのか、不揃いな歯並びのままになってしまうのか、どちらがお子さんにとって幸せでしょうか。矯正治療は安い治療ではありません。ですが、見た目だけはなく、食事の時にしっかりかみ切れる等、機能的な面でも人を幸せにする素晴らしい、価値ある治療です。
お子さんのお口に関して気になることがあれば、お気軽に当院にお問い合わせください。