こんにちは。
歯科助手の安藤です(^^♪
今回は「虫歯になりにくい子供の間食」についてお話したいと思います。
☆おやつと虫歯の関係☆
あめやチョコレートを与えると虫歯になる!と思われている方が多いかと思います。しかし、決してそういうわけではありません。虫歯ができるかどうかは、実はおやつの食べ方に大きく関係しているんです。
一方で、間食の回数が多い子供ほど虫歯になりやすい傾向があるということは多く報告されています。
つまり、おやつはだらだらと何度も食べるのが良くないということが言えるのです。だらだらとおやつを食べ続けていると、口の中の歯垢は酸性状態になります。酸が歯を溶かして、虫歯を進行させてしまいます。
おやつの時間はしっかり決めて、それ以外は与えないようにする事が大切です。
☆なぜ間食が多いと虫歯になりやすい☆
糖分を取ると、糖分がお口の中にいるミュータンス菌という虫歯菌によって分解され、酸を作ります。
そうすると、歯のミネラル成分が酸によって溶け出してしまいます。これを「脱灰(だっかい)」といいます。
一方、唾液には、歯から抜け出したミネラル分を補う働きがあり、これを「再石灰化(さいせっかいか)」といいます。これによって、一度歯からミネラルが溶け出したとしても、再石灰化により、再度ミネラルが補われるので、簡単に虫歯になることはありません。
ところが、おやつを頻繁に食べて、脱灰が一日に何度も繰り返されると再石灰化が間に合わず、歯のミネラル分がどんどん抜けて穴が開き、虫歯になってしまうのです。
★虫歯を作りにくい食べ方・歯に良いおやつ★
・食べる時間を決める(おやつは1回15分位)
・飲み物と一緒に食べる(お茶・牛乳はベスト)
・砂糖量の少ないものを食べる(キシリトールなど・・・)
・口の中をさっと通り、長い間口の中に留まらない食べ物(アイスなど)
・よく噛んで食べるおやつ
・歯磨き剤にフッ素が入っているものを使う
・食後にうがいをする
★虫歯を作りやすい食べ方・歯に悪いおやつ★
・だらだらいつも何かを食べる
・砂糖量の多いものを食べる(ジュース等の飲み物にも注意!)
・歯にべったりつきやすいものを食べる
・口の中に留まりやすい食べ物や、長い間味を楽しむような食べ物
・夜間、哺乳瓶にジュースや乳酸菌飲料、スポーツドリンク等を入れて飲ませるのは、上の前歯に虫歯を作りやすくしてしまう
・歯磨きを忘れる
「虫歯にさせないおやつの食べ方のポイント」
◎食事をしっかりと食べましょう
食事以外でなるべくお腹がすかないようにするために食事をしっかりと食べさせるようにしましょう
◎おやつは時間を決めて短時間で食べましょう
おやつは回数を少なくし、だらだら食べず、時間を決めてなるべく短時間で食べるようにしましょう
◎お口の中に長い間糖分が残るものはなるべく避けましょう
あめやガムなど、お口の中に長く糖分が残るものは虫歯のリスクが高いので、頻繁に食べることは避けましょう
◎夜寝る前の糖分の摂取は避けましょう
夜眠っている間は、唾液の分泌が低下する為、虫歯のリスクがとっても高くなります
夜寝る前にはなるべく糖分を摂らないようにしましょう
◎ジュースやスポーツドリンクはなるべく控えましょう
暑い時などは、特に、熱中症防止の為に、ジュースやスポーツドリンクといった糖分を含む飲み物を飲む機会も多くなります。糖分を含む飲み物もおやつと一緒で、お口の中を酸性にしやすく、虫歯のリスクを高めるので、ジュースやスポーツドリンクは極力控えて、なるべくお茶や水などを飲むようにしましょう。
最後に
ただ、全てのお子様がそれで大丈夫という事はなく、食べる物を気をつけたり歯みがきをしっかりしたり毎日時間をしっかり決めて間食したとしても、お子様によって虫歯のなりやすさがちがい、どれだけ気をつけていても虫歯になってしまう子はどうしても虫歯になってしまうお子様もみえます。
そのようなお子様の場合は、まずは間食を一度頑張ってやめて頂き、しっかりメンテナンスに通い、お口の中の状態が整ってから少しずつ間食を始めて頂く事をおすすめします。
私にも小さい子供がいます。
ぐずるとついついチョコレートなどを与えてしまっていますが、おやつの時間をしっかり決めて食生活をしっかりしないといけないなと反省しました(-_-;)
大変な時期で、家にいる時間も長くなると思いますが、ぜひ、お子様の間食にも気を付けて、虫歯のできにくいお口の環境にしてあげましょう!(^^)!
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