名古屋市名東区猪子石にある歯医者 たかはた歯科『香流コミュニティセンター東』交差点すぐ近く

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セミナー参加報告(口腔健康管理について②)

こんにちは。名古屋市名東区のたかはた歯科 院長 高畑です。

前回が長くなってしまったので、続きを投稿していこうと思います。

続いては高齢者のお話しです。

日本は超高齢化社会へ突入しています。

高齢者が多くても、健康な方が多いのなら問題はないが、平均寿命と健康寿命の差が大きな問題になっています。

日本老年歯科医学界では、老化による口腔機能のていかを概念図で表しており、1口腔不潔、2口腔乾燥、3咬合力低下、4舌口唇運動機能低下、5低舌圧、6咀嚼機能低下、7嚥下機能低下の7項目中3項目を満たした場合、口腔機能低下症と診断しています。

高齢者も小児期と同様、基本的には口腔機能を発揮するためには、「形態」と「食べる意欲」が重要であることには変わりありません。

平成29年の国民健康、栄養調査では、興味深い結果が示されています。

すなわち、70歳以上の高齢者は20歯以上歯を有する割合が少ないにもかかわらず、何でも噛んで食べる事ができると回答しているのです。義歯やインプラントによって噛む能力が維持されているのかは読み取れませんが、例えば普通の物を食べていると言っても「するめ」と「豆腐」では固さに大きな違いがあります。すなわち、何でも食べられている、と回答した方は知らず知らずのうちに柔らかい食材を選択している可能性があります。

これが、フレイリティサイクルと言われる 摂取量低下、食欲低下、エネルギー消費量低下→慢性栄養不良(タンパク質、エネルギーの摂取不足、微量栄養素の欠乏)→体重減少→筋肉減少(サルコペニア)→筋力低下、最大酸素消費量の低下、安静時代謝の低下→歩行速度の低下、機能障害→身体活動量の低下→最初に戻る というサイクルになっている可能性があるという事です。

しかしながら、口腔機能低下症は介入することによって回復することが可能であり、これによって先ほどのフレイリティサイクルの悪循環を食い止めることができる可能性があります。

まさに歯科関係者の出番ですね!!

自分も、ただ何でもかんでも歯を残すのではなく、後々いかにキチンと食事ができる状態を維持できるかを考えて治療計画を考えています。できるだけシンプルに、お手入れがしやすい状態の方が、時間がたってもしトラブルが出たときにも対処しやすいし、その時の治療期間も短くできるので、患者さんの負担も少ないはずです。

今後もこのようなことに留意して診療をしていきますので、お困りの方は一緒にどうすればよいのか考えていきましょう!


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