名古屋市名東区猪子石にある歯医者 たかはた歯科『香流コミュニティセンター東』交差点すぐ近く

歯の豆知識

TIPS

セミナー参加報告(口腔健康管理について)

こんにちは。名東区猪子石のたかはた歯科 院長の高畑です。

8月25日に行われた日本歯科医師会生涯研修セミナーに参加してきました。

自分の復習も兼ねて、内容を紹介させていただきます。

テーマは「歯科医療の原点と将来を見据えて」
内容は「生涯を通じた口腔健康管理」
口腔機能の評価と支援~発達不全と低下~  弘中祥司先生
認知症高齢者の口腔健康管理~職を通じた生活支援のために~ 枝広あや子先生

まず口腔機能の評価と支援に関する内容の講演を拝聴しました。

日本は少子高齢化が世界の歴史上かつてないスピードで進んでおり、高齢者の福祉対策は世界の注目するところのようです。歯科医療の観点からすると、虫歯にかかっている人の数は、特に子供においては欧米の先進諸国と肩を並べるほどに少なくなったそうです。また、80歳で20本の歯を残そう、という日本歯科医師会の8020運動(愛知県から発信したそうです!)は平成28年のデータで51.2%と半数を上回ったそうです。

また、虫歯や歯周病の対策は一定の成果をあげてはいますが、これからの人口動態を勘案した場合、歯科治療の需要は内容が異なってくることが予想されるようです。

歯の形態の回復を中心とした「治療中心型」の歯科治療から、口腔機能の維持、回復を中心とした「治療、管理、連携型」の歯科治療にシフトしていくようで、ライフステージにおいてスタート(小児期)からつまずくと、将来の機能低下も早い事が予想されます。

実際に平成30年度の診療報酬改定で、小児には口腔機能発達不全症、高齢者には口腔機能低下症という新しい病名が追加され、その病名に対して管理料が認められています。

子供の食に関する相談内容では、「良く噛まない」、「食べるのに時間がかかる」「偏食する」などの相談が50%を超えているそうです。このことから、虫歯が減少した我が国の小児への対策は高齢者が安全に口から食事を摂取できるための対策と同じで、口腔機能を正しく評価することが日本の歯科医療技術に必須であることが示されました。

近い未来の日本の超高齢化社会の進展を考慮すると、高齢者の口腔機能低下の減少よりも。口腔機能が発達しきっていない若年層が増加する方が将来的なリスクが増加することとなります。したがって将来の日本を支える若年層に対して、より良く口腔機能を維持してもらう方が結果として日本の将来抱えるであろうリスクを軽減する事にもつながります。

小児の口腔機能発達不全症を考えるうえで重要なことが、疾患による摂食機能障害なのか、単なる発達のおくれであるかという見極めだそうです。

小児の口腔機能は単に機能だけが上手になる訳ではなく、形態や食べる意欲と共に発達することによって上手に食べることが可能となります。

具体的には、乳幼児の離乳に関係してくる内容になります。

勿論個人差はあるのですが、5~6ヶ月の離乳初期までは舌の後方のみを使って母乳やミルクを飲みます。これくらいから捕食機能を獲得し始めます。7~8ヶ月の離乳中期で乳歯の前歯が生えてくるので、舌の動きが規制されることもあり、舌の後方、中央を使って上顎と食べ物の押しつぶしを始めます。9~12ヶ月で舌の前方まで使って上顎とすりつぶし機能を獲得するようです。13ヶ月~18ヶ月で乳歯の奥から2番目(いわゆるD)が出てきてかみ合う事により、咀嚼機能を獲得していきます。しかし、乳歯の一番奥の歯(E)が出てきてかみ合うまではまだまだきちんと噛む機能は弱いため、全く大人と同じ食べ物はまだ早いようです。そのため、早い段階で噛む機能を上回るような固い物は、飲みこんでしまうか、吐き出してしまうか、食べるのを嫌がってしまうようです。

子供の1歳半検診、この時期に歯科の検診がある理由がこれでわかりますね!

まだまだあるのですが、長くなってしまったので今回はこのあたりで・・・

続きは次回にまた書くようにします。


  • 電話でのお問い合わせ
  • アクセス
  • WEB初診予約